こんにちは、スズトシです。
塗装歴20年以上、情報発信歴8年目です。
建築塗装のセミナーや、会員制コンサルティングなども手掛けてきました。
さて、下記のツイートをしました。
塗装業の未来について真剣に考えてみましたが「これから5年~10年で廃業(休業)する塗装店が増える思います」なぜなら、集客マーケティングは頭打ち・建築資材の性能は向上。あとは、業界自体が飽和してることでしょう。今すぐではないけど、2000年前半の時よりも確実にパイは減っています🙃
— トシ@PC1台で世界を巡る (@Tszk624) January 16, 2020
塗装業の未来について真剣に考えてみましたが「これから5年~10年で廃業(休業)する塗装店が増える思います」なぜなら、集客マーケティングは頭打ち・建築資材の性能が上がっています。あとは、業界自体が飽和してることでしょう。今すぐではないけど、2000年前半の時よりも確実にパイは減っています。
塗装業は他の業種に比べ開業しやすく、20代から独立することも十分に可能です。
ただ、しっかりと元請けとして成り立っている塗装屋さんは、実に少ないというのが印象があります。
独立する人が多いので、今回は「塗装屋の未来」の解説です。
100%正解ではありませんが、本質をついているので否定しないで閲覧ください。
目次を流し読み
塗装業の未来予想図は?
結論から言えば「衰退する」と思います。
見て見ぬふりをするよりも伝えようと思いました。
- 建築塗装職人の仕事は、DIYの時代となりつつある
- 板金塗装業は、新しい設備投資をできるか?
- 塗装できる、建材が少なくなってきてる
簡潔にまとめると上記のとおり。
今回は「未来予想について」掘り下げます。
建築塗装業は衰退の一途をたどる
建築塗装業の需要はまだあります。
ですが、昔と比べると少ないですよね。
それもそのはずで、建築資材の発展により「塗る材質」がそもそも減っています。
古き良き時代の、大工や建具屋が作る建築物が確実に減りました。
外壁も、木材→とたん→モルタル→サイディングと進化を続けてます。
サイディングあたりで建材の新化が止まれば、塗替えの需要は少なからずあったと思いますが、ガルバリウム鋼板が次世代の建築資材になり、塗替え不要の外壁タイルだ出たことで外壁塗装屋の塗替え需要は確実に落ちます。
マイホームを持つ人によっては良いことですが、職人殺しとも言えますね。
職人に頼む時代から、自分で塗る時代へ
海外では、住宅の塗装は職人に頼むよりも、自分たちで塗る(DIY)がかなり主流です。
日本でも、そんな時代になったな~と思う昨今。
今は、自分で塗ったものをyoutubeなどでアップし楽しむ時代になってますよ。
板金塗装業は、小さな個人店は提携次第
環境問題により、溶剤(油性)塗装よりも水性塗料へ、シフトチェンジしています。
板金塗装業であれば、油性から水性への移行するのに莫大な設備投資が必要となり、小さな個人店では大手板金塗装に太刀打ちできなくなります。
生き残れる塗装屋の特徴は?
確信があります。
生き残れる塗装屋さんは
- 完全なる元請け
- 公共事業にべったりの塗装店
- 特殊塗装の分野にいる塗装屋
あくまでも、僕ひとりの考察ですが、だいたい当たると思います。
結局:資本力のある、塗装業だけが生き残る
結局は、資本力がないと生き残れませんよ。
資本に余裕があると、仕事がない時期も焦る必要がありません。
一人親方で下請け1本の人なら大問題となりますが、ある程度余裕がある人なら「まぁ、いずれ入ってくるからそれまでは、遊ぶか」と割り切れます。
また、これから、世界全体が環境問題改善に取り組む時代となります。
市場変化に、ついていける資本力あれば、ビックチャンスが訪れますが、ない人は取り残されますよ。
このようにチャンスを掴んだ友人の話
僕の友人というか、元親方の話をしましょう。
もともと建築塗装1本で「THE職人」って感じの人ですが、15年ほど前に、先代から付き合いのある、鉄工場の紹介で精密機械の塗装事業を始めることになりました。
はじめは、設備投資に莫大な費用が掛かりましたが、現在では上場企業の仕事を受注するようになり、かなり安泰は経営をしています。
建築塗装屋から企業家になったのを目の前で見ることができましたが「チャンスってこんな感じで転がってくる」ってのを実感した次第です。
資本力があるって本当に大切。
これからの時代、生き残る塗装屋の特徴
結論は、「儲けをしっかりと計算できる人」です。
その場、しのぎの仕事をしてる人が、とにかく多いということ。下請け専門であれば「今回は赤字になりそうだけど、儲かる仕事もそのうち来るよね」って思っている人が多い。
元請け専門となり、どこかで集客コンサル請けて、従業員増やし店舗展開する人も注意したほうがよいです。
利益率、粗利をしっかりと計算できること
- 粗利計算
- 利益計算
- 内部留保
しっかりとできているでしょうか。
当方は塗装屋1本でやりくりしていた時の、最高粗利率は63%でした。経常利益にすれば15%。
コンサルなどもやっていましたので、営業外利益は70%近くありました。
また、内部留保をしっかりと確保してるか。
これがないと、チャンスがあっても行動に移せませんよ。
従業員を増やし、店舗拡大をしない
2000年前半、ダイレクトレスポンス・マーケティングの普及により「塗装専門店」が全国的に増えました。
僕は、その時の波に上手に乗ったタイプです。
調子に乗り、従業員増やし、国土沿いに展開した時もその時期になります。
結果どうなったかといえば、「塗装店なんて大きくやる必要がない」ってこと。
3人ほどで、現場を上手に回すほうがお金が残ります。
- 職人3人、月の売り上げ500万 粗利60%
- 職人7人、月の売り上げ1000万 粗利35%
あなたはどちらが良いですか?職人の給料1人あたり30万オールにして計算すると会社に残る残金は
- 職人3人経営が、210万残り
- 職人7人経営が、140万残り
となります。
3人で立ち回るほうが、売り上げが少なくても残る利益に差が出るということです。
組織を大きくすると「給料支払いのために、請けたくない仕事も請ける」場面に遭遇するということになります。
時には、休む勇気も必要
小さく経営し、大きく儲けることが可能なのが建築塗装職人です。
ただし、やり方が間違ってなければの話。
自分で現場受注して、一儲けしたら、たまにはリフレッシュして休むのも良いですよ。
休むことで、塗装業の将来について考える時間も出てきます。その時に感じるのが「やっぱり、衰退してるよね」って思うのです、笑
結局は、欲張らないこと
塗装業として、未来永劫稼ぐのであれば、欲張らないこと。
元請けとして、誠意ある仕事してみてください。7年目くらいからリピーターのお客さん帰ってきますから。
新規開拓よりも、リピート紹介のほうが利益も伸びますよ。
でも、やっぱり塗装業は衰退する
ここまで、書いても思います。
市場が狭くなっている分野なので、やっぱり違う道を模索してほしいと思うのが、僕の気持ちです。
そう、思うからこそ、この記事を書こうと思いました。
僕みたく、
- 塗装屋として頑張る
- 余ったお金でサイドビジネス
- 本業を副業が超えたら、塗装を辞める
この、流れがやっぱり、一番しっくりくると思います。
それでは以上です。最後まで見ていただきありがとうございました。